★ Il y a + 名詞
「〜がある」というように存在に言及する時は、« il y a + 名詞 »を使います。Il y aの後ろには不定冠詞や数字をつけた名詞を置きます。場所を示す前置詞とともに用いれば、どこに何があるのかを伝えることができます。
Il y a un portable dans le sac. 「かばんの中に携帯電話がひとつあります。」
Il y a trois livres sur la table. 「テーブルの上に本が三冊あります。」
また何があるかを尋ねたい場合は、 « Qu’est-ce qu’il y a sur le lit ? »「ベッドの上には何がありますか」となります。
★ 否定のde
« Il y a une télévision dans la maison »「家にはテレビが一台あります」を否定文にして「家にはテレビがありません」という時は、« Il n’y a pas de télévision dans la maison »となります。
Il n’y a pasの後ろの不定冠詞がdeに置き換わっています。このdeは、否定文では直接目的補語についている不定冠詞はdeに変わるという文法の規則です。要するに0個と言いたい時に1個や複数個を表すun / une / desは使えませんので、deを用います。またil y a の否定文では、yとaがneとpasで挟まれているので気をつけましょう。
Vous avez un frère ? 「兄弟はいますか」
Non, je n’ai pas de frère. 「いいえ、いません。」
★ 色を表す形容詞
フランス語の形容詞は修飾する名詞に従って形が変化します。女性名詞を修飾するなら女性形、複数形の名詞を修飾するなら複数形となります。
男性 | 女性 | |
単数 | noir | noire |
複数 | noirs | noires |
形容詞を覚える時は男性形、女性形、複数形の形をそれぞれ覚えましょう。「黒」を意味する形容詞の男性単数形はnoir、女性単数形はeをつけてnoire、男性複数形はsをつけてnoirs、女性複数形はesをつけてnoiresです。
緑色を示す形容詞« vert »の形も同じように変化しますが、女性形« verte »はeがついたことにより、発音が変化します。注意しましょう。フランス語の複数を示すsは発音されません。
男性 | 女性 | |
単数 | vert | verte |
複数 | verts | vertes |
なお形容詞によっては男性形と女性形が同じ形のもの(rougeやjaune)や、男性形と女性形で形が変わるもの(男性形blanc / 女性形blanche)があります。それぞれの形を確認しましょう。
色を意味する形容詞は、付加的用法(« une fleur verte »「緑色の花」のように修飾する名詞に直接結びつける用法)の場合、必ず名詞の後ろに置きます。覚えておきましょう。
chaise (女) 椅子
mouchoir (男) ハンカチ
plante verte (女) 観葉植物
pays (男) 国
verbe (男) 動詞
objet (男) 物
image (女) 絵、イラスト
couleur (女) 色
chiffre (男) 数字
bonbon (男) キャンディー
enveloppe (女) 封筒
gomme (女) 消しゴム
portefeuille (男) 財布、札入れ
trousse (女) ペンケース、ポーチ
lapin (男) ウサギ
avion (男) 飛行機
il y a ~があります
bleu 青い
blanc 白い
rouge 赤い
noir 黒い
jaune 黄色い
vert 緑の
De quelle couleur ? 何色?
◊ MODELE 1
C’est の後には名詞単数形が来ます。複数形の場合は c’est は ce sont になります。C’est の後に形容詞を続けることもできますが、その場合、形容詞は必ず男性形になります。
- Où sont les cahiers ? Ils sont sur la table.
( ノートはどこですか?テーブルの上です。) - Où sont les lampes ? Elles sont sur la table.
( ランプはどこですか?テーブルの上です。) - Où sont les chats ? Ils sont sur le lit.
( 猫はどこですか?ベッドの上です。) - Où est la clé ? Elle est dans le sac.
( カギはどこですか?カバンの中です。) - Où est le portable ? Il est sur la chaise.
( 携帯電話はどこですか?椅子の上です。)
◊ MODÈLE 2 et 3
- Dans la boîte, il y a un sac.( 箱の中にカバンが一つあります。)
Dans le sac, il y a deux stylos, deux cahiers, un dictionnaire et un portable.
( カバンの中にペンが二本とノートが二冊、辞書が一つと携帯電話が一つあります。) - Est-ce qu’il y a des stylos dans le sac ? Oui, il y a des stylos.
( カバンの中にペンがありますか?はい、ペンがあります。) - Est-ce qu’il y a un dictionnaire dans la boîte ? Non, il n’y a pas de dictionnaire.
( 箱の中に辞書がありますか?いいえ、辞書はありません。) - Est-ce qu’il y a des cahiers dans le sac ? Oui, il y a des cahiers.
(カバンの中にノートはありますか?はい、ノートがあります。) - Qu’est-ce qu’il y a dans la boîte ? Dans la boîte, il y a un sac.
( 箱の中に何がありますか?箱の中にカバンがあります。)
◊ MODÈLE 4
形容詞は名詞の性と数に合わせて変化します。
通常、形容詞は名詞の後にきます。
- Il y a un sac vert. Le sac est vert.
( 緑色のカバンが一つあります。カバンは緑色です。) - Il y a des sacs verts. Les sacs sont verts.
( 緑色のカバンが (いくつか) あります。カバンは緑色です。) - Il y a une chaussure vertes. La chaussure est verte.
( 緑色の靴が一足あります。靴は緑色です。) - Il y a des chaussures vertes. Les chaussures sont vertes.
( 緑色の靴が(いくつか)あります。)
- Il y a un sac blanc. Le sac est blanc.
( 白いカバンが一つあります。カバンは白です。) - Il y a des sacs blancs. Les sacs sont blancs.
( 白いかばんが (いくつか) あります。カバンは白です。) - Il y a une chaussure blanche. La chaussure est blanche.
( 白い靴が一つあります。靴は白です。) - Il y a des chaussures blanches. Les chaussures sont blanches.
( 白い靴が (いくつか) あります。靴は白です。)
◊ MODÈLE 5
Il y a (〜があります)は複数形になっても形が変わりません。否定文では不定冠詞(un, une, des) 部分冠詞 (du, de la, de l’) は de になるので注意しましょう。
- Est-ce qu’il y a un sac sur la table de Mélanie ?
( メラニーのテーブルの上にカバンがありますか?)
– Non, il n’y a pas de sac.
( いいえ、カバンはありません。) - Est-ce qu’il y a des mouchoirs ?
( ハンカチがありますか?)
– Non, il n’y a pas de mouchoirs.
( いいえ、ハンカチはありません。) - Est-ce qu’il y a une plante verte ?
( 観葉植物はありますか?)
– Non, il n’y a pas de plante verte.
( いいえ、観葉植物はありません。) - Qu’est-ce qu’il y a sur la table de Mélanie ?
( メラニーのテーブルの上に何がありますか?)
– Il y a une lampe.
( ランプがあります。)
– De quelle couleur est la lampe ?
( ランプは何色ですか?)
– Elle est rouge.( 赤です。)